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□ ぞうのさんちゃん □

ぞうのさんちゃん


このお話は「嵐」のところで
子供さん達に地震のときの恐さを思い出させるかもしれません。
一度読んでから、ご自身の判断で
もし気に入ってもらえたら、是非一緒にお子さんと楽しんで下さい。



ある小さな森にぞうのさんちゃんが住んでいました。
森には沢山の動物が生活しています。
でもさんちゃんはいつも一人ぼっちでした。
さんちゃんは大きすぎてみんなとうまく遊べないからです。

さるのケンタくんは言いました。
「さんちゃんと鬼ごっこしても、長い鼻ですぐつかまっちゃうよ」
さんちゃん

うさぎのハナちゃんは言いました。
「さんちゃんとかくれんぼしても隠れる場所はないでしょ?」

ねずみのツヨシくんは言いました。
「さんちゃんとナワトビしても踏みつぶされそうで恐いんだ」
さんちゃん


さんちゃんはとっても悲しくて 
大きな体をできるだけ小さくして
みんなの邪魔にならないよう
毎日ひっそり静かに暮らしていました。
さんちゃん


そんなある日、森に大きな嵐がやって来ました。
激しい雨に打たれて、花は風に飛ばされ
木の枝は折れ、森はめちゃくちゃになりました。

さんちゃんはみんなのことが心配でたまりません。

嵐が去った次の日
さんちゃんは何か出来る事はないかと
みんなのうちを訪ねました。

さるのケンタくんのうちは
折れた枝で窓ガラスが割れて家のなかもメチャクチャです。
さんちゃんが散らかった物を片付けようと中に一歩入ると
ぱりん!と大きな音がしました。
さるのケンタくんは「さんちゃんの大きな足じゃせっかく
無事だったものも全部踏まれてこなごなになっちゃうよ!」
と言って、さんちゃんを追い出しました。

うさぎのハナちゃんは家の前の花壇で倒れてしまったお花を
悲しそうに見つめています、さんちゃんが側に行くと
うさぎのハナちゃんは、さんちゃんが側にいると
「おひさまが隠れて全部、影になってしまうから
側に来ないで」と言います。
さんちゃん


ねずみのツヨシくんはただでさえ小さなおうちに住んでいるので
さんちゃんには何もしてあげることが出来ません
ツヨシくんはさんちゃんには目もくれず
ちょこまかと動きまわって家の中を掃除しています。
さんちゃんは悲しくなって大きなため息をつきました。
そのせいでツヨシくんがせっかく洗った洗濯物が飛ばされて
全部ドロの中に落ちてしまいました。
「さんちゃん!何てひヒドい事をするんだ!どっか他の所に行ってくれ!」
と怒られてしまいました。

さんちゃんはみんなの役に立てず、悲しくて悲しくて
しょんぼりしながら道を歩いていると、後ろからクマのダイスケさんに
「さんちゃん、これから森を元通りにしたり、みんなの食べ物を運ぶのに
さんちゃんがそこにいると道がふさがって困るんだ。
ちょっとどいてくれないかい」
と言われてしまいました
さんちゃんが道をあけるとダイスケさんは
急いでさんちゃんの側をすり抜けて
どんどんと先に行ってしまいました。

さんちゃんは思いました。
僕がいてもみんなに迷惑をかけるだけなんだ
何か役に立てる事はないのかなぁ。

さんちゃん


そんな時、先を急いでいたクマのダイスケさんが
困った顔で森に戻って来ました。
ダイスケさんは、みんなを集めると
この先の道が、倒れた大きな木でふさがってしまい
村に必要な道具も食べ物もこのままでは
何も運べないと相談を始めました。
みんなとても困ってしまいました。

さんちゃんは考えました
僕は森で一番の力持ち
いつもは何の役にも立てないけれど
もしかしたら力になれるかもしれない!

さんちゃんはみんなに言いました。

「僕が何とかするから待ってて!」

いつもおとなしいさんちゃんが
急いで倒れている木の所にかけつけました。

みんなビックリしてさんちゃんを追いかけました。

みんながさんちゃんに追いつくと、さんちゃんは長い鼻を使って
道に倒れている大きな木の枝を次々と折っていきます。
さんちゃんの鼻は沢山キズついてしまいました。
でもさんちゃんはそんなことは全然気にしません。
倒れている大きな木を、大きな頭でぐいぐいと押し始めました
大きな木は始めはびくともしませんでしたが、やがて少しずつ
転がり始めます。さんちゃんは力いっぱい押しますが
なかなか前に進みません。
みんなさんちゃんを見守っています。
さんちゃん

そんな時さるのケンタくんが言いました。

「みんなでさんちゃんを手伝おう!」

森のみんながさんちゃんと一緒に大きな木を押し始めました。
「よいしょ!よいしょ!」かけ声を合わせて、みんな力いっぱい
木を押して行きます、すると木は動き出し、やがてみんなで道の
脇まで大きな木を運ぶ事が出来ました。

さんちゃん

ケンタくんは言いました
「さんちゃんどうもありがとう!さんちゃんがいなければ
道がふさがったままどうすることも出来なかったよ!」
さんちゃんはみんなの役に立てた事が嬉しくてたまりません。
おでこに大きなスリキズが出来てしまいましたが
そんな事も気になりません。
そしてさんちゃんは言いました。
「僕一人ではあそこまで木を動かす事なんて絶対無理だった
みんながいてくれたから出来たんだ!」
さんちゃんがそう言って笑うと
みんなも笑顔で、さんちゃんありがとう!と口々に言いました。

さんちゃん

さんちゃんはちょっと恥ずかしくなってしまい
すりむけたおでこと同じ真っ赤な顔になってしまいました。
そこにうさぎのハナちゃんが絆創膏を
はってくれて、さんちゃんはますます赤くなってしまいました。
さんちゃん

真っ赤になったさんちゃんを見て、みんな大きな声でわらいました
さんちゃんも一緒にに笑いました。

森は、さんちゃんが沢山荷物を運んだり
食べ物を運んだりしたので
あっというまに元通りになりました。

「さんちゃん、お花に水をあげるのを手伝ってくれる?」
さんちゃん

うさぎのハナちゃんに言われてさんちゃんは長い鼻に水を貯めると
花壇いっぱいにお水を撒いてあげました。

「さんちゃん、洗濯物が飛ばされて木にひっかかっちゃったんだ!」
ねずみのツヨシくんに言われて、ひょいと長い鼻で
洗濯物を取ってあげました。

さんちゃんは今ではみんなの人気者、さんちゃんにしか出来ない事で
みんなの役に立つ事が出来るのです。

「さんちゃん、一緒に遊ぼう!」さるのケンタくんが言いました
みんながさんちゃんの背中に乗って、森の中を駆け抜けます
しばら行くとみんなで動かした木の所にたどり着きました
そこにはクマのダイスケさんが大きな木を削って作った
大きなベンチが置いてあります。
さんちゃんも座れる大きいベンチです。

さんちゃんはそこにみんなを連れて来ると、一緒にお弁当を食べたり
沢山おしゃべりをしたり、沢山笑ったりしながら
毎日楽しく暮らしました。

さんちゃん

おしまい


うさぎのはなちゃんへ行く。


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